木陰を、残す。

CIVIC PAPER / ISSUE 03 / 2026

木陰を、
残す。

古いから伐る。落ち葉が出るから伐る。
その前に、残す方法を考えてほしい。

伐る前に、
一本ずつ理由を。

街路樹は、通行の邪魔にならないよう管理される必要があります。枝の落下、根上がり、病気、見通しの悪化。現実の危険が確認された木へ対処することには理由があります。

問い直したいのは、樹齢や場所の条件を確かめず、「維持費がかかる」「落ち葉の苦情がある」という一つの理由で、通り全体を同じ判断にしてしまうことです。剪定、支柱、舗装の見直し、更新時期の分散。伐採の前に比べる選択肢があります。

木の状態を、
一語でまとめない。

01

健康な木

樹勢があり、空洞や傾きが見られない木。大きさだけを理由に対象としない。

まずは記録を公開

02

手入れが必要な木

枝の越境や根上がりがある木。剪定や舗装の部分改修で共存できるかを比べる。

伐採より小さな対処

03

危険が確認された木

腐朽、空洞、著しい傾きがあり、専門診断で倒木リスクが高い木。安全を優先する。

診断と更新計画を明示

4つの確認。

残すか伐るかを感情だけで決めず、木の状態、場所の使われ方、代替策、植え替え後の計画を順に確かめます。

01

診断は一本ごとか

通り全体の年数ではなく、樹勢・空洞・傾き・根の状態を個体ごとに確認したか。

02

危険は具体的か

通行、建物、電線にどのような影響があり、どの程度の確率なのかが示されているか。

03

小さな対処を比べたか

剪定、支柱、舗装の部分改修、通行幅の調整などを費用と効果で比較したか。

04

次の木陰まで決めたか

植え替える樹種、本数、時期、若木が育つまでの暑さ対策を計画しているか。

求めているのは、
一本も伐るな、ではない。

危険に応じた、
一本ずつの判断だ。

計画を知り、
意見を届けよう。

まず自治体の担当部署へ、対象となる木の診断結果と更新計画を尋ねます。反対だけを伝えるのではなく、残せる木の基準、代替策、植え替え後の木陰まで質問することで、話し合いを具体的にできます。

問い合わせ文の例

○○通りの街路樹更新計画について、伐採対象となる木ごとの診断結果を教えてください。剪定や舗装の部分改修で残せる木があるか、また植え替え後の樹種・本数・木陰が回復するまでの対策をどのように検討しているか、資料の公開をお願いします。

通りの名前、対象区間、知りたい資料を具体的に書くと、担当部署が回答しやすくなります。

街の木を、数字ではなく一本ずつ見る。

計画と診断結果を確認することから始めます。
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