No. 27
墨と余白 Ink and Negative Space
墨一色の濃淡と明朝の大小、たっぷりの余白だけで格を出す monochrome。色を一切足さず、1画面1メッセージの静けさで高級感を語る。高級和食・料亭・旅館・工芸・ギャラリーに。

仕様
| typography | mincho-modern |
|---|---|
| color-strategy | monochrome |
| density | extreme-airy |
| layout | centered-stage |
| ornament | flat-minimal |
| motion | rich |
| mood | serene / luxury / wa |
| industry | restaurant-food / portfolio-creative / local-business |
| 架空企業 | 架空・日本料理「あわい」(京都・懐石)※初出時の名称「間 — あわい」は京都の実在同業店「間」との同字回避のため2026-07-11に改名(商標プレスクリーン) |
| license | 商用利用可・改変可・クレジット不要 |
検証記録
verified_at: 2026-07-10
Claude Code / general-purpose agent(別セッション相当のagentに DESIGN.md + tokens.css のみを渡し、別業種=老舗旅館『山塩の宿 月見坂』のトップページを再生成。禁止事項違反ゼロ・monochrome厳守・縦書き明朝900の非対称ヒーロー・墨の一筆・淡い背景漢字パララックスまでテイスト一致を実レンダリングで確認。筆致は横→縦に解釈が変わり『デモ丸写しでなく仕様からの再現』を裏づけ)
DESIGN.md
https://3pt.co.jp/design-library/md/sumi-to-yohaku/DESIGN.md
# DESIGN.md — 墨と余白 / sumi-to-yohaku
> **使い方**: このファイルをプロジェクトに置き、AIに
> 「DESIGN.md に従って◯◯のサイトを作って」と指示してください。
> ライセンス: 商用利用可・改変可・クレジット不要(AIっぽくないデザイン見本帳 / サードパーティートラスト)
## 1. コンセプト
余白を「足りない部分」ではなく「主役」として設計する。墨一色の濃淡と明朝の
大小だけで格を出し、色を一切足さない。1画面に伝えることは1つだけ。静けさで
高級感を語る、日本の設(しつら)えの作法をWebに移す。
**キーワード**: 余白 / 墨 / 静謐 / 間(ま) / 一期一会
**この見た目が向く場面**: 高級和食・料亭・旅館・工芸・茶・作家もの・ギャラリー
## 2. タイポグラフィ
- 和文見出し: Zen Old Mincho / ウェイト 500〜900(大判の主見出しのみ 900、
節見出しは 500。ウェイトの落差そのものが「墨の濃淡」の役割を果たす)
- 和文本文: Zen Old Mincho / ウェイト 400 / サイズ 16px / 行間 2.2 / 字間 0.08em
- 欧文・数字: Cormorant Garamond(節番号・英字ラベル・営業時間の数字に使う。
常に和文より小さく、字間 +0.28em の小文字/スモールキャップで控えめに添える。
Cormorant の細さと明朝の縦画がそろうことで一体感が出る。**Inter に置換しない**)
- 見出しスケール: 大判ディスプレイ 88px(縦書き時は 72px 基準で字間 +0.32em)/
h2 節見出し 30px / h3 20px / 本文 16px(モバイルはディスプレイ 44px / h2 24px)
- 特記: 主張は「大きさ」でつくり「太さ」で締める。字間はゆったり(見出し +0.14em、
縦書きは +0.3em 以上)。1文を短く切り、体言止めを基調に。感嘆符・三点リーダの
多用をしない。英字ラベルは 11px・字間 +0.28em・小文字(例: kaiseki / since 1998)
## 3. カラー
**色は使わない。** 墨(黒)の濃淡と生成りの地だけで構成する monochrome。
彩度のある色を1色も入れないことがこのテイストの生命線。
| 役割 | 値 | 使用比率の目安 |
|---|---|---|
| 地(余白の白) | #f7f5f0(温かい生成り白) | 65% |
| 地(節替え) | #efece4 | — |
| 濃墨(大判見出し・最も強い要素) | #171512 | 5%以下 |
| 墨(本文) | #2e2a25 | 25% |
| 薄墨(弱・キャプション・英字) | #6e685e | — |
| 淡墨(罫線・境界) | #d0cabf | — |
- 配色ルール: 彩度を持つ色(青・朱・金など)を一切追加しない。強調は「色」ではなく
「墨の濃さ」と「文字の大きさ」でつける。最も濃い濃墨 #171512 は大判見出しと
筆致1本にだけ使い、多用して黒くしない。純黒 #000000・純白 #ffffff は使わない
## 4. レイアウト・余白
- コンテンツ最大幅: 1000px(本文カラムは 620px まで絞る。行長を短く保つ)
- セクション間余白: 上下 200px 基準(モバイルでも 120px 以上)。**余白を怖がらない。
空白を線や飾りで埋めない**
- グリッドの性格: 中央の1本道を基本に、要素は意図的に左右どちらかへ寄せる
(完全な左右対称の中央寄せにしない)。整列の拠り所として細い縦罫を1本だけ使ってよい
- ヒーローの構成(centered-stage): ファーストビューは1メッセージに集中させる。
主コピーは**縦書き**(writing-mode: vertical-rl)で画面のやや左または右に立て、
周囲を大きく空ける。**「中央寄せ見出し+サブコピー+ボタン2つ」の定型を作らない。**
ボタンは置かず、英字ラベルと細い縦罫だけを添える
- 各節の頭に「節番号(Cormorant、例: 壱 / 01)+短い和文見出し+英字ラベル」を
小さく置く。見出しは大きく、説明文は最小限に
## 5. コンポーネントの質感
- ヘッダー・ナビゲーション: 透明地・墨文字・下線なし。ナビリンクはホバーで
文字の下に淡墨の細線が伸びる(幅0→100%、0.4s)。本文リンクとは別扱いにし、
ナビには墨色のみ使う(このテイストにアクセント色は存在しない)
- 角丸: 0px(すべて直角)/ 影: 使わない(立体を作らない。平面で構成する)/
境界線: 1px solid #d0cabf。太い枠線で囲わない
- ボタン: 原則ボタンを使わず、テキストリンク+細い下線で誘導する。どうしても必要なら
背景なし・下に1pxの墨罫・字間 +0.2em の小文字ラベルとし、ホバーで罫線が
左から引かれ直す(塗り反転はしない)
- カード的要素: 面や影で囲わない。区切りは横1本の淡墨罫線(1px)と余白だけで示す
- 献立・リスト: 品名(和文)と補足(薄墨・小)を横罫線で1行ずつ区切る。価格や数字は
Cormorant。中黒やドットリーダで埋めず、余白で対応させる
- フォーム要素: input / textarea は地色背景・下線1px(#d0cabf)のみ(囲み枠を作らない)・
角丸0・フォーカスで下線が墨 #2e2a25 に太る(1px→1.5px)。プレースホルダは薄墨
- 画像の扱い: 使う場合はモノクロ〜低彩度に寄せ、角丸なし・枠なし・影なし。
写真は1画面に1点まで、周囲をたっぷり空けて「掛物」のように見せる
- アクセント色の適用範囲: **アクセント色は無い。** 目立たせたい要素は
濃墨+大サイズで対応する
## 6. モーション
- 量: rich(このテイストは「静けさの中の所作」として動きを設計に含める。
ただし速さ・派手さではなく、遅さ・間で魅せる)
- 使う動き:
- 筆致(SVGの一筆)をロード時に 2.4s かけてゆっくり描く(stroke-dashoffset)
- スクロール進入で opacity 0→1・translateY(24px)→0 を 1.0s ease-out で。
複数要素は 120ms ずつ遅らせて、墨が滲むように順に現れる
- 背景の大きな淡い漢字1字を、スクロールに対して 0.15 倍の速さで縦に流す
(パララックス。opacity 0.04 以下、pointer-events: none)
- 使わない動き: バウンス、拡大縮小、自動カルーセル、光る/明滅、高速スライドイン、
数字カウントアップ。動きは常に「ゆっくり・一度だけ」
- prefers-reduced-motion 時はすべて停止し、筆致は最初から描画済みで表示する
## 7. 写真・イラスト・図版
- 原則、写真に頼らず「明朝の組版・余白・墨の濃淡」で成立させる
- 装飾は「墨の一筆(SVGパス)」を1サイトに1〜2本まで。円相(○)・桜・扇・和柄の
クリップアート素材は使わない(既製の「和風あしらい」はAIっぽさの温床)
- 写真を使う場合はモノクロ寄せの実物写真(料理・器・素材・手元)のみ。
イラスト・3D・グラデ抽象画像は使わない
## 8. 禁止事項(must not)
- Inter / Roboto / Arial / Noto Sans / Helvetica を使わない(明朝=Zen Old Mincho で組む)。
「細いサンセリフを中央に置いた薄いグレーのミニマル」は最も避けたい擬似ミニマルなので作らない
- 彩度のある色を1色も足さない(青・朱・金・緑など。monochrome を厳守)
- グラデーションを一切使わない。box-shadow を使わない。border-radius は常に 0
- 純黒 #000000・純白 #ffffff を使わない(墨は #171512〜#2e2a25、地は生成り)
- 中央寄せの定型ヒーロー(見出し+サブコピー+ボタン2つ)を作らない
- 余白を装飾で埋めない(区切り線の乱用・ドット・小さな飾り罫を散らさない)
- 円相・桜・扇・和柄などの既製「和風あしらい」素材や絵文字をアイコンに使わない
- 情報を詰め込まない。1セクション1メッセージを守る(密度で勝負しない)
## 9. 実装ノート
```css
/* tokens.css — この変数セットをそのまま使うこと */
:root {
--color-bg: #f7f5f0; /* 温かい生成り白(純白は使わない) */
--color-bg-alt: #efece4; /* 節替えの淡い地 */
--color-ink: #171512; /* 濃墨。大判見出しと筆致にだけ使う */
--color-text: #2e2a25; /* 本文の墨(濃墨よりわずかに軽い) */
--color-text-weak: #6e685e;/* 薄墨。英字ラベル・キャプション */
--color-rule: #d0cabf; /* 淡墨の罫線 */
/* 変数には総称ファミリ(serif)を含めないこと(フォールバック連結が壊れる) */
--font-heading: "Zen Old Mincho";
--font-body: "Zen Old Mincho";
--font-latin: "Cormorant Garamond";
--space-unit: 8px;
--radius: 0;
--max-width: 1000px;
--measure: 620px; /* 本文カラムの最大幅。行長を短く保つ */
}
```
- フォント読み込み:
`https://fonts.googleapis.com/css2?family=Cormorant+Garamond:ital,wght@0,300;0,400;1,400&family=Zen+Old+Mincho:wght@400;500;700;900&display=swap`
- 本文の font-family は `var(--font-latin), var(--font-body), serif` の順に指定する
(英数字が自動で Cormorant になる)
- 縦書きは `writing-mode: vertical-rl`。モバイル(768px以下)では横書きに戻し、
ディスプレイ見出しのサイズを 44px 程度まで落として余白を確保する
- 筆致は `<path>` の `stroke-dasharray/‑dashoffset` を JS で 0 に遷移させて描く。
reduced-motion 時は dashoffset を初めから 0 にする