Cookie同意に「同意しない」と、実際には何が起きるのか
Cookieの同意バナーで「同意しない」を選ぶと何が起きるのかを、サイトを見るユーザーの視点と、サイトを運営する事業者の視点の両方から整理しました。「同意しないと見られない」という誤解と、事業者側で計測にあく穴の話まで触れています。
文責:サードパーティートラスト編集部
サイトを開くと出てくるCookieの同意バナー。「同意しない」を押すと何が変わるのか、というのは、見る側と運営する側で意味がまったく違います。両方から整理します。
ユーザーとして「同意しない」を押した場合
まず大前提として、同意しなくてもサイトは基本的に見られます。「同意しないと見られない」というのは多くの場合誤解で、サイトの表示に必要な必須Cookie(ログイン維持やカートの保持など、機能上どうしても要るもの)は、同意の有無に関わらず使われます。
変わるのは、任意のCookieの部分です。
- アクセス解析や広告用のCookieが発火しなくなる
- その結果、閲覧履歴に基づくパーソナライズ広告が減る(無くなるわけではない)
- サイトによっては、便利機能の一部(表示設定の記憶など)が効かなくなる
つまり「同意しない」は、体験を大きく壊すというより、追跡を伴う部分を切る、という選択です。
事業者として見たときの意味
運営側から見ると、同じ「同意しない」がデータの穴になります。GA4などの計測Cookieは、同意が得られなければ発火しません。同意率が7割なら、素朴には計測できるのは訪問の7割で、残りは見えない、という状態になります。
ここで効いてくるのがConsent Mode v2です。同意が無い場合でもCookieなしでpingだけをGoogleに送り、失われた分を統計的にモデリングで補う仕組みです。同意率が計測データの精度を直接左右するため、バナーの文言や見せ方は、コンプライアンスの話であると同時に、データの質の話でもあります。
線引きが本質
「同意する/しない」の話は、結局のところ必須Cookieと任意Cookieの線引きの問題です。ユーザーは、必須以外を切ってもサイトは使える。事業者は、任意Cookieの同意率で計測の見え方が決まる。この構造を分かった上で設計すると、過剰なバナーで体験を損なうことも、計測を落としすぎることも避けられます。
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