KGIとKPIの設定ガイド — 意味の違いから、ツリーで分解する手順まで
KGIとKPIの違いという基本から、KGIをKPIへ分解するKPIツリーの作り方、現場で機能させるための粒度の決め方までを整理しました。指標を設定したのに使われない、という失敗を避けるための実務ガイドです。
文責:サードパーティートラスト編集部
KGIとKPIは、言葉の定義を覚えるだけなら簡単ですが、実務で機能する形に落とすのは別の話です。設定したのに誰も見ない、数字はあるのに打ち手につながらない——この状態を避けるための考え方と手順を整理します。
KGIとKPIの違い
- KGI(重要目標達成指標):最終的に達成したいゴール。例:年間売上、契約社数
- KPI(重要業績評価指標):KGIに到達するための中間指標。例:問い合わせ数、商談化率、受注率
ゴールが1つ(KGI)で、そこへ至る道の途中経過を測るのがKPI、という関係です。KPIは「KGIを分解した結果」であって、思いつきで並べる指標リストではありません。
KGIをKPIに分解する(KPIツリー)
KGIを数式で分解していくと、KPIは自然に出てきます。
- 売上 = 問い合わせ数 × 商談化率 × 受注率 × 平均単価
この右辺の各項が、動かすべきKPIの候補です。どの項がボトルネックかを見れば、注力すべきKPIが決まります。KPIツリーの価値は、指標を網羅することではなく、「どこを動かせば売上が動くか」を可視化することにあります。
機能するKPIの条件
- 現場が自分の行動で動かせること(天候のように制御不能な指標はKPIにしない)
- 週次・月次で追える頻度で取れること
- 動かしたときにKGIが動く因果があること
この3つを満たさないKPIは、レポートに載っても行動が変わりません。「見栄えのいい指標」より「打ち手に直結する指標」を少数選ぶのがコツです。
まとめ
KGIは分解の起点、KPIはその分解結果。KPIツリーでゴールから逆算し、現場が動かせる少数の指標に絞る。ここまで設計して初めて、KPIは判断に使われます。指標の設計から運用の仕組み化まで、詳しくはお問い合わせください。
関連するナレッジ
-
達成率の計算方法 — 基本式から予算達成率、削減目標の落とし穴まで
達成率の基本式(実績÷目標×100)と、予算達成率・進捗率との使い分け、削減目標...
-
KPI管理シートの作り方 — 実績・進捗・着地見込みを1枚で追う設計
スプレッドシートでKPI管理シートを作るときの構成と数式、実績・進捗率・着地見...
-
データでPDCAを回すとは — 「回っているつもり」で止まらないための設計
PDCAを「回しているつもり」で止めないために、データをどう組み込むかを整理しま...
-
データで「戦略」と「計画」を分けて考える
「戦略」と「計画(立案)」の違いを、データ・KPIの視点から整理しました。言葉...
支援サービス
この記事に関連するサービス
記事のテーマに近い領域のサービスです。詳細は各サービスページをご覧ください。